夏休みや冬休みの自由研究、テーマにとても悩みますよね。
工作や調べ物のテーマなど、低学年ならなんとかいろいろとネット上に転がっている情報の中から、やりやすいものを選ぶことができましたが、高学年になるとそれもなかなか難しいです。
今回は、インターネット上(ブラウザ上)で誰でもできる無料のプログラミングソフトで、簡単なプログラミングの手順(提出まで)を記事にしてみました。
管理人は現役の高等学校の「情報科」講師をしているので、なるべく初心者でも分かりやすいやり方を心がけてまとめてみました!(公開の手順まで)
実際に管理人の息子は、この手順で4年生の夏休みに自由研究にプログラミングをやって、クラスで発表し、その後冬休みの自由研究で再びプログラミングをするほどシリーズ化していますw
ぜひご参考にしていただければ嬉しいです。
もくじ
自由研究にプログラミングをすることのメリットは?

管理人の子供の学校は、夏休みと冬休みの年に2回自由研究があります。
子供が低学年の頃は、「野菜の花」や「そば打ち」「国旗」を調べたり、洗濯のりとホウ酸で「スライム」を作ったり、いろいろとやってみました。
正直な話、ロボットを作ったり、木工作品などの工作となると、どうしても男性(お父さん)の協力が必要となります。もちろん女性でもお得意な方はいらっしゃると思いますが、管理人は工作がとても苦手なタイプです。
しかし、我が家は夫が多忙なのでなかなかその時間がなく、工作をテーマにした自由研究は、どうしてもインターネットで工作キットを購入し、なんとかこなす…というような感じになっていました。
かといって、キットも本格的なものとなるとお値段も張りますし、用意されたものを説明書通りに作るということ自体があまり創作性がないようにも思えます。
本当は、親としては自由研究を通じて、子供にいろいろと試行錯誤してほしいですよね。
また、実は工作したものは意外とかさばるので、最終的に置き場所や処分に困るということもあります。
そんな悩みを一気に解消する良い自由研究のテーマが「プログラミング」です。
メリットとしては簡単に言うと
- プログラミングスキルの学習になる
- 提出が簡単
- かさばらない
現代はネット社会です。
今後、プログラミングスキルは需要が高まってくると予想されます。
また、小学校でも2020年からプログラミングの授業が必修化されますよね。
しかし、おそらく学校の学習だけでは、体験程度にとどまってしまうとも思いますので、年に2回ある自由研究を通じて、プログラミングの学習をするということはかなり有意義なやり方かと思います。
自宅でこのプログラミングの学習すれば、高額なプログラミング教室などに通う必要は全くありませんよ!
やる気になれば丸1日でできると思いますが、理解度を深めるため1週間ほど余裕を持ちながらやるのがオススメです。
【準備編】自由研究プログラミング

まず、作成に入る前に準備をしていきましょう。
必要なことや物をまとめてみました。
作成に入る前に!担任の先生に確認

通常、作った自由研究は始業式後に発表しますよね。
プログラミングで作成した作品は、パソコンがないと実際の動きは発表できません。
ですので、担任の先生に夏休みや冬休み前に、事前に確認してほしいことがあります。
- 教室内でインターネットに接続できるパソコンがあるか
- プログラミングで自由研究をしたいのだけれど、パソコンでみんなに公開してもらえるか
ということを聞いていただきたいと思います。
公開の手順については、最後に分かりやすく表にまとめたいと思いますので、それを先生に教えていただければ大丈夫かと思います。
最近では、先生方もノートパソコンからプロジェクターにつなげて、授業に活用されている方も多いので、おそらくこの問題はインターネットに接続がクリアできれば問題ないかと思われます。※まだまだアナログな先生もいらっしゃるので確認が必要です!
もし、パソコンがなくても、動きを見せることはできませんが、用紙に貼って発表することはできますし、あとでみんなに自宅で見てもらうためにURLをお知らせするという手もあります。(見てくれるかどうかは不明ですが)
ですので、公開自体はその場で発表ということにこだわらなければ、どうにでもなるかと思います。
プログラミングの自由研究で準備するものは?

では、自宅で準備するものも見ていきましょう。
これも公開時に必要なものと同じです。
- インターネットに接続できるパソコン
これだけあれば、ほぼOKかと思います。
保存するのに、パソコン本体ではなくUSBにしたいということであれば、USBもご用意いただければ良いと思います。
使うソフトは無料のScratch(スクラッチ)

実際にプログラミングをするにあたって、必要なソフトは「Scratch(スクラッチ)」という子供向けのプログラミングソフトです。
これは、ダウンロード版もありますが、ブラウザ上でもできますので、どちらでも良いかと思います。
Scratch(スクラッチ)のトップの画面から「作る」や「作ってみよう」のアイコンをクリックすれば、すぐ始めることができますよ。↓作成画面

スクラッチはプログラム言語(ブロック)を組み立ててプログラムしてく子供向けのソフトです。
英語のような難しいプログラミング言語が羅列していないので、かなり分かりやすいですし、じゅうぶん高度な作品が作れます。
トップ画面から、公開されている様々な作品を観ることができるので、ぜひ最初に閲覧してみることをおすすめします!(子供も一緒に)
こういう作品が作れるんだというイメージが湧きやすいですよ。
【実行編】実際にプログラミングを行う

では、実際にプログラミングで作成してみましょう。
スクラッチは、プログラムのピースをパズルのように組み立てていくといったイメージです。
プログラムを作成するにあたって、参考にできる良質なYouTube動画がたくさんあります。
ネット検索のスキルも同時に高めていくために、必要な情報をインターネット上から探し出すということもやってみると良いと思います。
しかし、いきなりは難しいですので、今回は講師としての目線から、これは分かりやすくて良いと思われる動画をいくつかリサーチしてみました。
Scratch(スクラッチ)の使い方編
スクラッチの画面の説明と、簡単な使い方はこちらの動画が分かりやすいです。
スクラッチはバージョンアップのため、画面仕様がたまに変更になるので、動画と向きが逆だったりすることがありますが、このあたりの臨機応変さも求められますので、慣れも必要ですねW
現在はScratch3.0というものが出ていますが、説明動画はScratch2.0のものが多いです。
配置が多少違うだけで、使い方は同じです。
引用元:YouTube
こちらの動画で画面の見方や簡単な使い方をマスターしましょう。
初級編(簡単シューティング)
使い方がだいたい分かったら、まずは簡単なものから作成してみましょう。
作りやすいのはシューティングゲームです。
使うキャラクターなどは、好きなものを選んだり、ペイントで自作しても良いかと思います!
まずはこちらで練習してみましょう。
引用元:YouTube
背景や音をつけたりすると、さらにゲームっぽくなりますね!
動画でのプログラムを真似してしまうというのもアリだと思います。
引用元:YouTube
どちらかというと、小学校3、4年生向きといったところでしょうか。
中級編(避けゲーム)
小学校5・6年生くらいになると、ある程度理解度も高まってくるので、中級編くらいのレベルで自由研究を作成すると良いと思います。
こちらのキッズ・プログラミング教室 KIDSPROさんの動画は、キャラクター作成から丁寧に説明されていてとても参考になります。
落ちてくるものを避けるゲームは、3回に分けて動画説明がされているので、順序立てて一緒に作業していくと良いと思いますよ!
避けゲームの作り方①
引用元:YouTube
避けゲームの作り方②
引用元:YouTube
避けゲームの作り方③
引用元:YouTube
この他にも「インベーダーゲーム」や「サッカーゲーム」、「カーレースゲーム」や「ブロック崩しゲーム」など、多様なスクラッチゲームの作成動画がアップされていますので、バリエーションとしてはかなり豊富です。
いくつでも作れるので、自由研究のネタは尽きませんね。
上級編(アクションゲーム)
小学校の自由研究のレベルとしては、中級編まででもじゅうぶんではないかと思いますが、スクラッチが楽しくなってさらにもっと高度なゲームを作りたくなった場合は、こちらの動画がおすすめです。また、中学校の自由研究としても、ちょうどよいと思います。
ロジックラボ for kidsさんの動画では、アクションゲームやRPGゲーム、育成ゲームなどスマホのアプリさながらのゲームの作り方が詳しく説明されています。
引用元:YouTube
機械の言葉なので、多少聞きづらいですが、YouTube動画などを見慣れている子供達は気にならないかと思いますw
また、進みが早いですが一時停止しながらゆっくり作成していけば良いでしょう。
こちらのロジックラボ for kidsさんは、書籍も出されていますので、こちらもおすすめです!
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本を購入すると、無料で作る趣旨からは外れてしまいますが、今後ずっと使えますので1冊はあっても良いかもしれませんね。
【公開編】簡単にみんなに発表する方法

スクラッチ作成したプログラムは、自由研究の発表の時間に公開しましょう。
クラスでの発表ができるかどうかは、事前に担任の先生に確認済みのはずですね。
公開の手順についてはとても簡単です。
- Scratchのアカウントを作成
- 作成したプログラムの画面で共有するをクリック
- 自分の作品のURL(サイトのアドレス)を確認する
- 先生やみんなにそのURLを教える
先生は、教室のパソコンでインターネットに接続し、そのURLを開けばプログラムが見られるというわけです。
念の為、発表の前に先生に動作確認をしてもらうと良いと思いますよ!
プログラミングは習っておいて損はない!
いまやプログラミングは、現代社会には必須。
子供のうちからプログラミング脳を鍛え、今回ご紹介したスクラッチなど触れる機会があると、全くやっていない子との将来にかなり差がかなりつくのでは…と最近良く思います。
習い事の一環としても、ぜひおすすめです。
※情報科の教員としても強くおすすめします
ポイントは楽しみながらできるかどうか。
遊びの一環として出来るメソッドがいいですね。
レゴ(R)でプログラミングを学ぶ/Z会プログラミング講座 with LEGO(R) Education
時代が変化していくからこそ、今やっておくべき習い事は断然プログラミングです。
自由研究5年生男子にはプログラミングが最適!まとめ
いかがでしたか?
子供向けのプログラミングソフトはいろいろとありますが、現状では「Scratch(スクラッチ)」が一番やりやすいのではと管理人は思います。
自由研究を通じて、プログラミングを学び、興味が出たところで本格的なプログラミングの学習を始めると良いのではないでしょうか。
インターネット上では、リーズナブルに学習できる環境がいろいろと用意されています。
小学生のうちに、一度プログラミングで0から作り上げていくというクリエイティブな感覚を身につけることが、とても大切かと思います!
ぜひ、自由研究に一度試してみることをおすすめします!
https://knowsfree.com/home-programming/

https://knowsfree.com/kojimachi-junior/

